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公立学校共済組合 関東中央病院

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患者さまへ

光学医療診療科

内視鏡検査と内視鏡治療を行う光学医療診療科

光学医療診療科での内視鏡検査と治療

光学医療診療科は平成27年度に新設されました。
当科は内視鏡10年以上のキャリアのある2名の消化器内視鏡学会専門医で構成されております。診療内容と致しましては、内視鏡における一般的なスクリーニング検査(鼻カメラ、胃カメラ、大腸カメラなど)も行って参りますが、よりスペシャルティーの高い治療(内視鏡的切除術など)を担ってまいります。

患者様のご希望や、 ホームドクターの先生方の御高診により、
当科での診療が適切と考えられた患者様につきましては、

  1. 患者様ご自身が外来受付で「光学科」を受診希望と申し上げて頂く
  2. 「光学科」宛の紹介状をご持参して頂く

1あるいは2の方法で「光学科」を受診して頂けましたら幸いです。

この他に かかりつけホームドクターの先生方から直接、当科の胃カメラ予約をとることが可能です。ただし、大腸カメラでは前処置の説明や全身状態を一度お見せ頂きたいために一度、診察をお受けください。詳しくは地域医療室にお問い合わせください。

次に当院における日本消化器内視鏡学会の指導認定施設責任者は、当科部長の渡邉一宏です。
当院の年間の内視鏡検査総件数(内科、外科、Dock合計)は1万件前後と多く世田谷区の基幹病院としての役割を果たしています。2005年に当院に現部長の渡邉が赴任してから当院の内視鏡治療件数は倍増しています。この内視鏡治療実績は2008年の読売新聞の全国版でも取り上げられ、以降は「いい病院」(週刊朝日MOOK)や「病院の実力」(読売新聞)でも当院の胃がん・大腸がんの治療数ランキングでは、並み居る大病院とともに掲載されており健闘しています。また2012年には当科部長が当時の内視鏡室長としてBoston ScientificのホームページWeb雑誌の取材も受けました。ただし、これらの内視鏡検査・治療には、ご存知の通りに低い確率ながら危険(リスク)が伴います。

当科では世田谷地区と近郊地域のクリニックの先生方と連携し合い、さらに下記のごとく内視鏡に十分なキャリアのある2名の消化器内視鏡学会専門医かつ内視鏡学会評議員のみで構成されていますので、より安全で、より質の高い内視鏡医療を提供することを目標にしております。

取り扱う主な疾患

内視鏡検査と治療の対象となる疾患

逆流性食道炎、胃炎(ピロリ関連性胃炎も含む)、十二指腸炎、食道潰瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、上部消化管出血、細菌性腸炎、小腸炎大腸炎、食道ポリープ、胃ポリープ、小腸ポリープ、大腸ポリープ、大腸潰瘍(潰瘍性大腸炎を含む)、大腸憩室、虚血性腸炎、下部消化管出血、食道粘膜下腫瘍、胃粘膜下腫瘍、大腸粘膜下腫瘍、食道がん、胃がん、十二指腸がん、大腸がん、などの内視鏡検査を必要とする疾患全てであり、その診断結果においての早期がんには内視鏡的切除(EMR、ESD)、進行がんには抗がん剤や放射線治療までは当科で行い、手術適応の患者様は外科へ迅速に紹介をいたします。

さらに炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎では、現在、当科部長の外来のみで100人以上の患者様が通院されています。潰瘍性大腸炎の患者様の外来/入院加療におけるメサラジン内服薬はもちろん、顆粒球吸着療法(G-CAP)、ステロイド静注、免疫調節薬、タクロリムス(プログラフ)、インフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)などにおいても十分な使用経験がございます。

内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)

当院では2006年に当科部長が初めて胃のESD治療を導入してから10年以上の経験があります。
また大腸のESD治療では全国の先端医療研究69施設として内視鏡学会に選ばれ参加しました。この結果から多くの患者さんが2012年から大腸のESD治療を保険内で治療が受けられるようになりました。

このように当科では豊富な経験と知識とキャリアに基づいた治療を行っています。
下記に実例写真を示します。

1.食道のESD治療

  • 1-1 食道腫瘍
    1-1 食道腫瘍
  • 1-2 食道ほぼ全周剝離
    1-2 食道ほぼ全周剝離
  • 1-3 食道腫瘍50mm検体
    1-3 食道腫瘍50mm検体

2.胃のESD治療

  • 2-1 胃腫瘍
    2-1 胃腫瘍
  • 2-2 剝離開始
    2-2 剝離開始
  • 2-3 胃腫瘍110mmの剝離後
    2-3 胃腫瘍100mmの剝離後

3.大腸のESD治療

  • 3-1 大腸腫瘍(盲腸部)
    3-1 大腸腫瘍(盲腸部)
  • 3-2 大腸腫瘍の剝離後
    3-2 大腸腫瘍の剝離後
  • 3-3 大腸腫瘍60mm検体
    3-3 大腸腫瘍60mm検体

4.十二指腸のESD治療

  • 4-1 十二指腸腫瘍
    4-1 十二指腸腫瘍
  • 4-3 剝離後に創部クリップ縫縮
    4-2 剝離後に創部クリップ縫縮
  • 4-4 十二指腸腫瘍30mm検体
    4-3 十二指腸腫瘍30mm検体

担当医紹介

光学医療診療科部長 渡邉 一宏 わたなべ かずひろ
資格 日本消化器内視鏡学会指導医
日本消化器内視鏡学会本部総会学術評議員
日本消化器内視鏡学会関東支部評議員
ヘリコバクター学会感染症認定医
日本医師会認定産業医
難病指定医 (炎症性腸疾患の難病申請更新書の記載
が可能)
身体障害者指定医(小腸機能障害、肝臓機能障害)
医学博士

光学医療診療科医長 内山 崇 うちやま たかし
資格 日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器内視鏡学会関東支部評議員
日本消化器病学会専門医
日本内科学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化管学会胃腸科指導医
日本カプセル内視鏡認定医
日本がん治療認定医
難病指定医 (炎症性腸疾患の難病申請更新書の記載が可能)
医学博士
医師緩和ケア研修会修了者

臨床研究

症状がない超高齢者における大腸カメラ検査について(2015年)

75歳以上の長寿(後期高齢者)検診で便潜血陽性の75-80歳代の方では、2次検査の前処置を含めたカメラ検査を比較的安全に受けられますが、85歳から90歳以上の人は大丈夫なのでしょうか?当科では世田谷地区のクリニックの先生と話し合い、下記の2つの強制的ではない世田谷地区内視鏡地域医療連携ローカル・ルールを作製し運用しています。

  1. 90歳以上または10年予後が見込めない人にスクリーニングの大腸内視鏡検査は勧めない。
    (必要な場合はCTなどの非侵襲検査)
  2. 大腸内視鏡検査の適応は緊急時を除き腸管洗浄液の自己内服が可能な症例、85歳以上の症例には原則的に入院での大腸内視鏡検査を勧める。

2013年作製

以上は無症状の高齢者の大腸癌スクリーニング検査についてであり、高齢者の検査希望者や症状のある患者さんを排除するものではありません。血便などの症状のある患者さんは、健康寿命の更新のため何歳でも検査が受けられる限りお勧めし入院での検査治療をしております。

引用文献)
渡辺一宏. 90歳以上の超高齢者における大腸癌スクリーニング内視鏡検査は必要か? Progress of Digestive Endoscopy 87, 63-7, 2015.

啓脾湯(けいひとう)の潰瘍性大腸炎患者(寛解維持)に対する臨床研究について(2016年)

漢方薬の啓脾湯は虚弱な人の慢性下痢症で保険収載されています。以前から経験的に、潰瘍性大腸炎と思われる小児に処方され効果を認めていました。今回我々は当科で潰瘍性大腸炎の寛解維持治療に対して啓脾湯を使用している患者様にご協力を頂き、その安全性と臨床的・内視鏡的効果を判定し、結果を公表し多くの患者様の治療に還元することにいたしました。当研究内容は当院倫理委員会(2016年7月承認番号【28−3−004】)で承認されております。尚、寛解評価や漢方薬の調節は非常に難しいためご自身での自己購入での内服はお勧めしません。漢方専門医あるいは当科でご相談下さい。今後の本研究の成果にご期待下さい。

引用文献)
渡辺一宏ら. 5-ASAアレルギーを伴う潰瘍性大腸炎の寛解維持に啓脾湯を投与し内視鏡的粘膜治癒を長期観察し得た2例. Progress of Digestive Endoscopy 88, 65-8, 2016.

その他

「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡に関連した偶発症の全国調査」の
ご協力のお願い。

 当院内視鏡室は日本消化器内視鏡学会指導施設であります。
その日本消化器内視鏡学会から平成24年7月に「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が発表されました(この抗血栓薬とはバイアスピリンやプラビックスなど一般的に血液さらさらと言われているものです。ガイドラインは内視鏡検査や治療のときにその薬をやめるか変更するかの学会指標です)。ガイドラインでは抗血栓薬をやめることによる消化器内視鏡後の消化管出血だけではなく、もともとの病気である血栓塞栓症の誘発再発にも配慮して、抗血栓薬の休薬期間、方法などについて新たに提示しています。しかし、ステートメントに関してエビデンスレベルが低いものが多いことや、日本人に対するエビデンスが少ないことが問題と指摘されています。そのため、日本消化器内視鏡学会として「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡に関連した偶発症の全国調査」を行うことになりました。本全国調査(参加指導施設1247施設予定)では抗血栓薬を使用している患者に対する内視鏡検査・治療の症例登録をprospectiveに行い、抗血栓薬服用者における偶発症を解析することによりガイドラインの有効性を検証しようとするものです。当院内視鏡室では2014年1月6日から1月10日までの内視鏡検査(胃カメラ/大腸カメラ)を受けられた抗血栓薬服用患者様の全例調査をいたします。尚、別紙のNCDのデータベース管理説明書のとおり、患者さん個人を特定する形で、データを公表することは一切ありません。今後も当内視鏡室は皆様の健康のため努力邁進して参ります。何卒、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

平成25年12月26日
光学医療診療科部長 渡邉一宏

 

「消化器内視鏡に関連した偶発症の後ろ向き全国調査
-2008年(平成20)~2012年(平成24)までの5年間-」の
  当院内視鏡室データベースの使用のご理解とご協力のお願い。

  当院内視鏡室は日本消化器内視鏡学会指導施設であります。その日本消化器内視鏡学会から消化器内視鏡に関連した偶発症の後ろ向き全国調査の依頼がありました。以下は日本消化器内視鏡学会ホームページからの抜粋です。日本消化器内視鏡学会は、消化器内視鏡に関連した偶発症を 1983 年から 5 年毎に全国的 に調査し、これまでに 5 回の発表を行ってきた。5回目の調査は 2003 年から 2007 年まて行われ、その結果は 2010 年に本学会誌に公表されている。本研究は、全国調査を継続して行う目的で、2008 年から 2012 年の5年間に生じた偶発症を新たに調査し、消化器内視鏡に関連した 偶発症の実態を明らかにするものである。 以上、日本における消化器内視鏡学の安全と発展のために当院も協力する所存です。尚、別紙のNCDのデータベース管理説明書のとおり、患者さん個人を特定する形で、データを公表することは一切ありません。今後も当内視鏡室は皆様の健康のため努力邁進して参ります。何卒、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

平成27年2月2日
光学医療診療科部長 渡邉一宏

NCD

National Clinical Database(NCD)への登録について

関連リンク

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