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病気のはなし

眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)について

形成外科 堀部 彰子
(緑のひろば 2011年9月号掲載)


「眼瞼下垂症」とは、まぶた(眼瞼)がうまく挙げられなくなり前方が見えにくくなる病気です。生まれつきの場合(先天性)と徐々に起こる場合(後天性)がありますが、多くが後天性です。神経や筋肉の異常が原因の場合もありますが、後天性の原因で一番多いのが加齢や習慣に伴うものです。これらを腱膜性の眼瞼下垂と呼びます。
コンタクトレンズを長年使用していたり、アトピー性皮膚炎や花粉症の痒み、お化粧などで習慣的にまぶたを強くこすることなどが続いたり、パソコン等による眼の酷使、あるいは特に誘因なく加齢に伴い瞼を吊り上げる筋肉(眼瞼挙筋腱膜)がまぶたの支持組織である瞼板からはずれる事が原因で起こります。老化が原因の場合はまぶたの皮膚自体も緩み垂れ下がることも少なくありません。皮膚の弛みが主体の場合は偽性眼瞼下垂と呼びます。程度の差はあれ老化によりこのような変化は起きてきます。軽度の場合は必ずしも病気とは言えませんが、整容的な治療の対象になります。

いずれの眼瞼下垂でも前が見えづらくなるため、額の筋肉(前頭筋)をつかって眉毛を強く上げたり、顎を突き上げたりして無意識に代償しようとします。この結果、眉毛が上がり額や眉間にしわが寄る特徴的な老人性顔貌となります。また首や額の筋肉の異常な緊張が続き、頭痛や肩こりといった症状が出ることもあります。ひどくなると眼の黒い部分(瞳孔)の位置までまぶたが垂れ下がり、視野がさらに狭くなります。眼瞼下垂は片眼のみでおこることもあり、健側のまぶたにくらべて下垂している側のまぶたは重く垂れ下がった印象を受けます。

治療法としては、薬では治すことができないため、手術が必要となります。腱膜性の眼瞼下垂は、外れた腱膜を眼瞼の支持組織である瞼板の良い位置に再度固定する手術を行います。多くの場合、この際に余剰な皮膚も一緒に切除します。偽性眼瞼下垂では余剰な皮膚を切除するだけで済むので簡単です。手術後の腫れは1−2週間でほとんどひきます。眼が大きくなり、二重瞼がくっきりするため、少し若返ったような印象になります。傷跡は二重の線にかくれるため、ほとんどわかりません。

眼瞼下垂症の治療は整容的な側面もありますが、視界の妨げに加え、頭痛や肩こり、顔周囲の様々な症状を伴うこともあるため、あくまでもこれら症状の改善が主体であり、健康保険が適応されます。手術は局所麻酔で行うことができ、片方約1時間弱程度かかります。日帰り手術も可能ですが、できれば2〜3日の入院をお勧めしています。
眼瞼下垂症でお困りの時は、ぜひご相談ください。


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